レナ、渇望すレナは今日も灰色タップリな学校生活を送っていた。巷では噂のお嬢様学校も、蓋を開けて見れば臭いものだらけ。 「レナぁ~、あんたまだいたのぉ?」 頭を金髪にしたーー全く制服に似合わないーー厚化粧が云ってくる。 最近、レナはイジメの標的になったが、気にしていない。 何故なら。 何故なら! 「はぁ~、ルカあ~んv」 …彼女は今、ゲームにむ…いや、ゲームの中のキャラに夢中だからだ。 「ちょ…聞きなさいよ!」 邪魔しようものならば、 「うっせぇ」 分厚いコンプリートガイドの角を脳天に落とされ、タッチペンで刺される。 一連の作業は既にLv.250? 「あー、この中に入れたらな。入れたらなー…」 最近の事件のように、神隠しに遭わないだろうか、遭えないだろうか。いや本当。 彼女は無意識にセーラー服のスカーフの端をいじって、ため息を吐いた。 ジャンル別一覧
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